中央大学法曹会

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会長挨拶 2014年07月01日

私は、去る6月19日に開催された臨時常任幹事会・幹事会において、林勘市前幹事長の後任として幹事長に選任していただき、これをお引き受け致しました。中大法曹会は、平成23年6月に創立60周年を迎えました。歴史と伝統のある中大法曹会の幹事長に就任することは、誠に重責であります。私に与えられた任期を微力ながら誠心誠意を尽くし務め全うしたいと思っております。

母校中央大学においては、去る5月26日の理事会において元最高裁判所判事深澤武久先生が理事長に選任され就任されました。中大法曹会からの理事長就任は、故阿部三郎先生以来9年ぶりということです。深澤新理事長は、教学、法人及び学員との相互信頼の基に、オール中央の精神で、中大学生の学力向上、ガバナンスの確立、グローバル化の時代に即した学生にとって魅力ある大学づくりを目指すと述べていらっしゃいます。中大法曹会としても,深澤理事長を中心とする執行部体制をしっかりとバックアップしていく必要があろうかと思っております。

中大法科大学院は、平成25年度は、最終合格者177人を輩出しました。しかしながら、この合格者数は、全法科大学院の中では4位に甘んずるものであり、合格率からみると8位になってしまっております。また、平成26年度の中大法科大学院への入学者数は238人となり、募集人員270人を大幅に下回るものになってしまいました。予備試験の議論はありますが、中大法科大学院が、法曹を目指す学生にとってより魅力あるものになるよう、法曹会としても、しっかりと検討し支援していく必要があろうかと思います。

中大法曹会の活動は、一人法曹会の中だけに止まるのは好ましくなく、他の諸団体の中大OBとの交流を積極的に図り、幅広い視野をもって進めていく必要があろうかと思います。南甲倶楽部、体育会、会計士会、税理士会、司法書士会等すでに交流を始めている団体はありますが、さらに交流する団体を広げるとともに、若手会員相互の交流も図れ、密度の濃い連携がとれるような環境をつくっていかなければならないかと思っております。

中央大学の学部又は法科大学院を卒業し、法曹として活躍している人々は5000人を超えています。この人数は,他大学の追随を許しておりません。こうした法曹が、相互に連携をとり、中央大学を考え、法曹会を考えていくことは重要なことであると思います。そのために、支部を設立していただき、本部と支部の連携、支部相互の連携をとっていく必要があります。かねてから九州、山口、神奈川等の支部は積極的に活動してくださっています。過日、大阪支部の総会、講演会、懇親会に参加させていただきました。弁護士だけでなく、裁判所、検察庁、公証人の方々も参加していらっしゃり盛大な会になっていました。心強く思う次第です。さらに支部活動を活発にしていただくよう、執行部としても全国へ飛んでいきたいと思っております。

私は、故設楽敏男先生が幹事長をされていた平成元年・平成2年度に事務局次長の立場で初めて中大法曹会に関与させていただきました。当時の定時総会、幹事会等の会議は、会場いっぱいに会員の先生方がお集まりになっていらっしゃいました。中大法曹会の活動が熱気にあふれた力強いものであることを肌で感じました。中大法曹会が、若手会員を含め多くの会員に熱心に活動していただける会であり続けていたいと思っておりますので、ご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

中央大学法曹会 幹事長
横溝高至